2018年6月30日土曜日

視覚障害のみなさまのiPhone・iPad活用法を交換しよう!(座談会,広島市開催)のお知らせ,参加者募集


視覚障害のみなさまのiPhoneiPad活用法を交換しよう!(座談会,広島市開催)のお知らせ,参加者募集

みなさま

広島の氏間です。

氏間研究室では,以下のようなイベントを企画しました。
ぜひ,お集まりいただき,情報を共有して,
明日からのスマートライフの幅を広げませんか?

スマートライフ:ICT機器を積極的に導入した生活スタイルをさしています。

視覚障害者のiPhoneiPad活用術交換会

テーマ:日常的な場面でのiPhoneiPadの活用方法について情報を交換して,考える!



趣旨:視覚障害のある方が,日常的にどのような場面で,どのようにiPhoneiPadを活用しているのか,お互いのマル秘活用術を交換して,より豊かなスマートライフを送りましょう。視覚障害者のスマホ,タブレットの活用についての研究を進めている氏間研究室と一緒に,座談会形式で活用術を披露していただき,お互いに情報を共有して,今日からのスマートファイルに生かしていきましょう!



日時:平成30924日(月)

    1000分~1200分 弱視の部

    1330分~1530分 音声利用の部



会場:広島市総合福祉センター ボランティア研修室

(広島市南区松原町5-1(BIG FRONT ひろしま56階)

会場は,JR広島駅から地下道で接続されています。駅から徒歩2分程度です。
なお、BIG FRONT ひろしま東棟駐車場7階連絡通路から総合福祉センター(6階)へお越しいただけます。


対象:日常的にiPhoneiPadを利用している視覚障害のある方

   これから利用しようと思っているので,様子を聞きたい方

   今回は,講習会ではありませんので,初心者多少の利用法の講習は行なっておりません。



主催:視覚障害教育ICT活用研究会・広島大学氏間研究室



定員:各部10名程度



内容:日常的にiPhoneiPadを活用している視覚障害のある方にお集まりいただき、どのような場面でどのような機能を使っているのなどについて座談会形式で活用法を披露して,情報を共有します。

テーマ:次のようなテーマを想定しています。

便利な連絡帳の活用法,safari使いこなし,SNS活用術,買い物,緊急時の連絡法,siriを使いこなす,本を読む,ラジオを聞く,メモアプリ使いこなし術,時計機能使いこなし術



申込:氏間研究室まで,氏名・居住市・年齢・性別・ご希望の部(午前か,午後か)・使用機器と使用期間を明記の上メールにてお願いいたします。

office@ujilab.hiroshima-u.ac.jp



 質問、ご要望等ございましたら、こちらまでお気軽にご連絡ください。

広島大学氏間研究室

082-424-7175

office@ujilab.hiroshima-u.ac.jp

Split ViewでKeynoteプレゼン


何気に、Split ViewでKeynoteをプレゼンモードにするとできてる、きっとこのまま出したら、このまま出力されるのかな?

新幹線だしテストできんなーと思っていたら、Macにreflectorが入っているじゃないか!

で、てすとしたら、お見事です!

これだと、iPadでプレゼンしながら、計算したり、ブラウジングしたりできますね!

ちょー便利!


写真1
iPad画面でKeynoteとpagesのSplit View

写真2
上の状況でKeynoteをプレゼンモードにしたら、ちゃんと、出力が、プレゼンになっている!

2018年6月27日水曜日

授業「視覚障害心理学」第11講

氏間です。

本日は,「触覚,触運動感覚の特徴を体験しよう。」が,テーマでした。
触察課題としては,主観的輪郭と,Neisser, U.の視覚探索課題を行いました。
大局的に知覚できる視覚と,限局的に知覚する触覚
並列探索可能な視覚と,系列探索探索を強いられる触覚
ゲシュタルト知覚が可能な視覚と,それが視覚ほど得意でない触覚
体験からいろいろなことを学びました。

そして,私たちは教師を目指していますから,そんな触覚を使って学習する際に考えておかなければいけないことについて,話し合いました。

以下,コメントシートです。
「触覚だけで図形を判断することが思っていた以上に難しかった。体験式だったので楽しみながら、理解を深めることができた。」
「最初に点が形作っている図形を探していたので、自分の番になって点のないところの形をあてることになるとは予想していなかったから、カニッツァの輪郭だとは思わなかった。自分でもいろいろ何が難しいか実験してみたいと思った。」
「実際にワークをして、点と平面で描かれた情報に触れて、触覚が局所探索的であることや、視覚探索のように全体像を捉えることが難しいこと(触覚は系列探索的であること)が分かりました。また、主観的輪郭のような、視覚中枢にその働きのある錯視現象でものを捉えることの難しさを感じました。実際に、盲状態の場合の知覚しにくさを感じることで、触覚の情報では図を大きく示したり、一本の輪郭線をつないではっきり描くなどの配慮が考えられると学びました。」
「実際にアイマスクをして、図形を認識しようとしてみると、どこまでが図形かわからなくて、難しかったです。学校の授業でもこのようなことがあるかもしれないので、しっかりと数などの情報を与えることが重要だということがわかりました。」 「触覚で絵を知覚する実験をして、指での外界の認知の難しさと、目での認知力の高さを実感した。錯視の勉強がここで出てくると思わず驚いた。」
「触覚だけでは、全体を把握できなかったり、1つを判別すること、主観的輪郭では、いくつかの図形との関連付けが難しかった。 効率的に課題を達成するためには、何の図形があるのか全体を把握させること、その図形の輪郭をはっきりさせることが大事だと思った。」

点図をアイマスクをした状態で触って,描かれているものを語っている様子

体験を通して,触覚で図形を認識する際に不利な点と,その教育上の解決策を各自で考えている様子

各自で考えた内容を,グループ内で付き合わせて,考えを深めている様子

2018年6月25日月曜日

iPadスタンドHAKUBA+Zacro,新聞対応スタンド!

私の中で久々のヒットのタブレット用スタンドです。

使用する部品は以下の2つ
デジカメ撮影スタンド 2段伸縮ポール 卓上 自由雲台 DSS-01
1万円程度

Zacro タブレットホルダー 三脚ホルダー タブレットクリップ iPadホルダー iPad 2/3/4 iPad mini 1/2/3 iPad Air 1/2などのタブレットに適応
1千円程度

合わせて,1万1千円程度




HAKUBAのスタンドです。キャリーバッグもついています。このバッグに,Zacroのホルダーも入りました。


Zacroのタブレットホルダーを取り付けたところです。


iPad pro 9.7inchを取り付けたところです。自重があるので,安定感があります。


新聞を広げても新聞お最下部までカメラでフォローできます。ホームボタンを左側にしてiPadを取り付けるのが味噌です。








同梱品のキャリーバッグにZacroのホルダーも収納できました。




まとめた資料です。







視覚障害教育 高大連携プロジェクト 始動!

視覚障害教育 高大連携プロジェクトを始動いたします!
大学進学を目指す,視覚障害の高校生(浪人生含む)を対象に,入試対策,大学入学対策,大学学習対策に必要なICT活用をうながすプログラム開発とそれによるスキルアップセミナーを実施いたします。
日時:2018年8月11日(土)〜13日(月)
会場:慶應義塾大学(日吉キャンパス)
経費:受講料は無料です。
   会場までの往復交通費、宿泊費、食費は実費が必要です。
対象:大学、短大への進学を目指している視覚障害のある高校生を対象にしています。
注意:参加の際は、必ず、保護者の同意をとってください。
定員は4名を原則とします。参加の可否の連絡は7月8日以降,メールにて行います。
詳細は,参加決定(7月8日を予定)以降に登録時にお知らせいただいたメールにお送りします。

日程(概要)
8月11日(土)
 10時30分 日吉駅集合
 11時00分 開会
 12時00分 昼食(学食体験)
 13時00分 大学施設体験ツアー
 15時00分 ICT活用スキルトライアル
 18時00分 夕食(先輩に聞く!)
8月12日(日)
 09時00分 入試対策セミナー
 12時00分 昼食(弁当体験)
 13時30分 ICT活用スキルアップセミナー
 18時00分 夕食(先輩に聞く!)
8月13日(月)
 09時00分 入学時配慮要求セミナー
 11時00分 配慮要求プラクティス
 12時00分 昼食(学食)
 13時00分 報告会
 15時00分 レポート作成
 15時30分 閉会式
 16時00分 日吉駅解散

備考
 お申し込み方法は,近くの盲学校(視覚特別支援学校)にお問い合わせください。
 11日・12日の宿泊は,慶應義塾大学のゲストハウスを用意しております。
 参加決定後,レポートを提出していただきます。
 ご家族も一緒に宿泊を希望する場合は,申し込み時にお願いします。
 ご家族の方がご希望する場合は,個別相談の時間も設定したいと思っています。

このスキルアップセミナーは、日本学術振興会から研究補助金の交付を受け、「視覚障害者の円滑な大学進学を目指した高大連携システムの開発と評価」研究プロジェクト(研究代表:氏間和仁@広島大学)を立ち上げ、評価プログラムと教育プログラムを開発して実施されます。
本プロジェクトに関する連絡先は,ujima@hiroshima-u.ac.jp です。


MGP47を推進しています!

私たちのMGP47は,研究費等を受託して,盲学校(視覚特別支援学校)一緒に,視覚障害教育を元気にすることで,地域で学んでいる,視覚障害の幼児児童生徒のみなさんの夢の実現を研究と実践で応援している,研究者集団です!

この中には以下の内容が含まれます。


MGP47は、
以下の事業を進めています。
PDF版拡大図書(教科書)の活用
UDブラウザを開発し、教科書デジタルデータの効果的活用法を全国の盲学校と協力して行なっています。



・合意形成ポータルサイト構築
情報発信、研修材料ビデオ提供、各種相談受付
・配慮促進支援ツール開発
各種アプリ開発、点字指導レディネス調査ツール開発
・研修カリキュラム開発
視覚障害担当教員研修カリキュラムの調査と開発
・海外事例調査
海外の視覚障害教育関連情報の収集と発信
・高大連携プログラム構築
進学を希望する視覚障害の高校生を対象にした高大連携のためのスキルアッププログラムの開発と、それに基づくスキルアップセミナーの開催



MGP47
以下の研究チームで
実施中です!

永井伸幸@宮城教育大学
三科聡子@宮城教育大学
塚本麻央@つくば国際短大
田中良広@帝京平成大学
中野泰志@慶應義塾大学
相羽大輔@愛知教育大学
山本利和@大阪教育大学
氏間和仁@広島大学
竹林地毅@広島大学
韓星民@福岡教育大学

本プロジェクトに関する
  お問い合わせ、ご質問は、
    合意形成ポータル内の
      「相談受付」からどうぞ!

MGP47は、以下の研究費で組織されている研究チームで実施中です!
「視覚障害者の円滑な大学進学を目指した高大連携システムの開発と評価」研究プロジェクト(日本学術振興会)
(基盤研究(B)課題番号:18H01040 、研究代表:氏間和仁@広島大学)
「特別支援学校(視覚障害等)高等部における教科書デジタルデータ活用に関する調査研究」プロジェクト(文部科学省)
(研究代表:中野泰志@慶應義塾大学)
「通常の学級で学ぶ視覚障害児のための合理的配慮に関する支援システムの構築」研究プロジェクト(日本学術振興会)
(基盤研究(A) 課題番号16H02072,、研究代表:中野泰志@慶應義塾大学)





視覚障害心理学(1年生の授業)より

1年生は、視覚障害心理学の授業があります。
ちょうど、ここ3回ほどは、弱視の文字知覚や読書についての内容です。
こちらも,毎時間ミニテストがあります。最近,みなさん勉強のこつをつかんできたのか,得点上昇中です! すばらしい!
コメントシートより。
「晴眼者の読みと、様々な症状のロービジョンの方の読みが、どのような特徴がいえるかの実験について学習しました。
症状が様々で、読みに適した環境が人それぞれに様々であることから、一つの媒体で多様な環境に対応できるデジタル形式はとても適したものだと感じました。
読みの形式についてのUDブラウザの利用者の調査で、1年後に固定形式の利用者が増加したように、理論だけではなく読み手の実際を想定することがとても大切だと感じました。」
「中心窩で見ることができるかできないかで読速度が大きく異なることが分かった。また、透光体が濁っていない場合はW/BとB/Wで読速度はあまり変わらないが、透光体が濁っている場合はW/Bの方が読速度が大きく、前々回に私たちが行った実験結果と同じだと思った。」
「透光体がclearな人、cloudyな人、中心窩が欠損している人、周辺が欠損している人などで文字の大きさによる読書速度が異なることがわかりました。
また、固定形式より行形式にしたほうが、弱視の人にはいいと思いましたが、一概にそうとは言えないことがわかりました。」
「自分たちが実験を通して得た学びと今日読み取ったグラフの内容とが一致することでより理解が深まった。
障がいについて学ぶ上で、健常者が障害について体験を通した理解をすることが大切だと思った。」
「最後の実験はなるほどと思いました。確かに、速度がもともと遅いなら少しでも記憶ができるほうが効率的だなと思います。
周辺部の欠損より、中心窩の欠損のほうが読みにくさが顕著に出るんだなと思いました。ペアの人が見つけたのですが、年齢も少し結果に影響するのかなと思います。」
1年生の,今の時期に,これだけ語れるんですねー。素晴らしいと思います。

2018年6月22日金曜日

2年生の授業の様子「視覚障害「自立活動」指導法I」6月

本日の、2年生の授業の様子。
本日は、教育的な視機能評価の1回目でした。
私の出張が多いので、本来は火曜と金曜の5コマ授業なのですが、今週と来週の火曜と金曜は5・6コマでの実施にもかかわらず、みなさんそれを受け入れてくださって、とても助かっています。
意外に知られていない、大学の授業あるあるですが、
そうなんです、大学教員が出張や学校の研修などで出かけるときは、代教をたてられないので、全て、他の日に補講を実施してるんですよー。なので、この2週間で、なんと8講分も進んでしまうという・・・・。
私は、毎時かんミニテストをしているので、採点するのも大変ですが、学生のみなさんも大変だろうなー。
ご協力、ありがとうございます。
で、本日は、教育的な視機能評価!
合意形成ポータルのビデオを3本みて、要点をまとめて、発表させるところから始まりました!
医療での検査と教育的な視機能評価のそれぞれの目的を考えました。
ポイントは、絶対的に近い基準と比較するのか、時間・環境を超えた自分と比較するのか!
目的が違えば当然、手続きや、解釈、そして活用法も異なってきます。
ほんじつは、ランドルト環を使って、明るさが分解能に与える影響を実際にデータを取って考え、レポートにして提出するところまでおこないました。ちょうど180分ですね。
写真1枚目
みんあで、それぞれのパソコンを使って、合意形成ポータルのビデオを見て、まとめているところ。全てのパソコンに中野先生が登場しているのは、見ていて、おかしくなりました。でも、各自のパソコンで見ることで、聞き逃したところを聞き直したり、スクリーンショットを撮ったりと、供覧では得られない効果があります!


写真2枚目
ランドルト環で評価しているところ。シミュレーションゴーグルをかけています。



写真3枚目
照明を落として評価しています。



写真4枚目・5枚目
結果を元に環境と結果の解釈をしてレポートに仕上げているところです。




次回は、近見と最大視認力からです!
みなさんお疲れ様でした。
本日のコメントシートより
「暗い所で測定した時、正眼の状態で見ていると大きな障害には感じられず、特に支障が出ているように思えませんでしたが、眼鏡をかけて視力が落ちた状態では、暗いことがより大きな障害に感じられました。同じ「暗い」という状態でも、正眼児と視覚障害児では感じる負担が違うのかもしれないと感じました。」
「カーテンの有無や白い机より黒い机が見えやすいということを視聴したビデオを通して初めて知りました。実際に実験をしてみると、逆光やいろんな光の関係でカーテンの重要性がわかりました。
今日は、2コマもあったのに、あっという間でした。やっぱり活動は時間が早く感じるなと思いました。」

2018年6月7日木曜日

iPhoneスタンド

今回は、グッズのご紹介です。

iPhone等スタンドです。

とても軽く、シンプルで、機能的!

こういうのを作業学習で作るといいですよね!
絶対売れますね!

これは、高知聾学校の作業学習で作っているのだそうです。

同僚の先生に教えていただきました。