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2021年12月29日水曜日

2021年末のごあいさつ

 2021年末のごあいさつ


今年も大変お世話になりました。

私の仕事としては,明日まで個人ゼミをやり,明後日から年末年始のお休みで,3日から始動ですが。投稿は今日で終わりです。

本当におせわになりました。学外のみなさま,学内の皆様,ゼミのみなさまに感謝申し上げます。

来年も,何卒よろしくお願いいたします。

今年をまとめておきますかね。


<論文>

論文は,6本かー,よくもなく,わるくもなく,ってところですかね。

今津麻衣・氏間和仁・田中武志 (2021) 中心視および偏心視の平仮名を用いた文字知覚閾について. 日本ロービジョン学会誌, 21, 98-103. (2021/12/20発行)

氏間和仁・今津麻衣 (2021) 試験問題の拡大方式が解答時間及び正答数に及ぼす影響. 特別支援教育実践センター研究紀要, 19, 47-51. (2021年3月発行)(DOI)

氏間和仁 (2021) 視覚障害教育の最新事情. 日本リハビリテーション医学会, 58(12), 1367-1376. (2021/12/18発行)【依頼論文】

尾原健太・今津麻衣・氏間和仁 (2021) オンライン教育相談の実践報告. 特別支援教育実践センター研究紀要. 特別支援教育実践センター研究紀要, 19, 91-98. (2021年3月発行)(DOI)

今津麻衣・氏間和仁 (2021) 外来の教育相談に参加する大学生への教育効果. 特別支援教育実践センター研究紀要, 19, 81-89. (2021年3月発行)(DOI)

栃木隆宏・氏間和仁 (2021) 通常学校で学ぶ弱視のある小中学生を対象とした理科の教科指導におけるタブレット端末活用の可能性ー地学分野を中心としてー. 特別支援教育実践センター研究紀要, 19, 39-46. (2021年3月発行)(DOI)


<その他の書き物>

氏間和仁 (2021) 特別支援教育とICT活用 算数・数学的活動における合理的配慮 実践障害児教育 571 2021 48-51

氏間和仁 (2021) 特別支援教育とICT活用 理科的な活動とICT 実践障害児教育 572 2021 48-51

氏間和仁 (2021) 特別支援教育とICT活用 ICTの組織的・継続的活用 実践障害児教育 573 2021 42-45

氏間和仁 (2021) 特別支援教育とICT活用 合理的配慮としてICTを導入しよう 実践みんなの特別支援教育 574 2021 50-53

氏間和仁 (2021) 特別支援教育とICT活用 授業でICTを使ってみよう! 実践みんなの特別支援教育 575 2021 46-49

氏間和仁 (2021) 合理的配慮で実現する深い学びにより花開く子どもの本当の力 実践みんなの特別支援教育 576 2021 16-19

氏間和仁 (2021) 特別支援教育とICT活用 ICTを学校で個別にどう導入するか? 実践みんなの特別支援教育 577 2021 54-57

氏間和仁 (2021) 特別支援教育とICT活用 学ぶ機会を守るテクノロジー活用 実践みんなの特別支援教育 579 2021 48-61



<学会発表>

学会発表は,11件,まー,かもなく不可もなくってことですかね。

奈良井章人、津久間秀彦、藤田 利恵、田中 武志、仲泊  聡、牟田口辰己、氏間 和仁 視覚リハ連携体制の構築に向けた関係業界トップへのインタビュー 第22回日本ロービジョン学会学術総会 2021

氏間 和仁、永井 伸幸、相羽 大輔、今津 麻衣 印刷書式が選択式解答時間に与える影響 第22回日本ロービジョン学会学術総会 2021

尾原 健太、氏間 和仁 デジタルリーディングでの異なる拡大率におけるスクロール方略の検討 第22回日本ロービジョン学会学術総会 2021

今津 麻衣、氏間 和仁、田中 武志 中心視及び偏心視の平仮名を用いた文字知覚閾について 第22回日本ロービジョン学会学術総会 2021

尾原健太、氏間和仁 デジタルリーディングにおけるスクロール方略の分類と判別モデルの検討 2021PCカンファレンス 2021

加藤あおい・藤金 倫徳・氏間和仁 課題遂行行動の促進へのビデオセルフモデリングの効果 日本特殊教育学会第59回大会 2021

永井 伸幸・氏間 和仁・相羽 大輔・今津麻衣 試験の問題冊子の文字サイズと判サイズに対する適否の主観 的評価と解答時間の関係 日本特殊教育学会第59回大会 2021

門脇 弘樹・丹所  忍・氏間 和仁・中村 貴志 視覚障害者に対する客観的歩行評価の検討 -ベアリングと足圧の変動との関連- 日本特殊教育学会第59回大会 2021

山下 祥代・氏間 和仁 公立小学校における音声教材として製作された教科用特定図 書等の授業での活用について 中国・四国地方の公立学校4校での実践から 日本特殊教育学会第59回大会 2021

山下 祥代1、氏間 和仁 年間を通した音声教材の利用による学習効果の変化 広島大学製作「e-Pat(文字・画像付き音声教材)」の活用アンケート調査から 日本LD学会第30回大会, P10-03 2021

竹下盛・奥村智人・氏間和仁・川崎聡太 ICTを活用したオンラインによる遠隔評価・指導の可能性 日本LD学会第30回大会, J05 2021


<外部資金>

獲得研究費は,12件,これは,割と頑張ってるんじゃないかな。特に,院生さんが2件取ってくれているのは指導者としてうれしいですね!

【研究代表】

 科学研究費補助金・基盤研究B(読書研究)

 音声教材の効率的な製作方法等に関する調査研究(音声教材)

 ICTを活用した自立活動の効果的な指導の在り方の調査研究(自立活動)

 ICTを活用した障害のある児童生徒等に対する指導の充実事業(DX事業)

【研究分担】

 科学研究費補助金・基盤研究B 2本

 科学研究費補助金・基盤研究C 2本

【寄付】

 2件(眼科病院1件,放課後等ディサービス事業者1件)

【学生獲得資金】

 2件(今津2件)


<教育相談>

教育相談件数は,11月まつですが,431件ですね。これは相当頑張ってますね。遠隔を始めたのが特に大きいですかね。


雑感

まぁ,広島大学は,研究大学という位置づけなので,研究するのは,一丁目一番ですという学長の強いメッセージを承りました。研究は論文の数や学部資金額で評価されるといってもいいでしょう。それが本当に研究を評価しているのかと言ったことについては私も思いがあります。しかし,大学がそういう規準を設定した以上,そこで働く身としては,大学へ貢献するという上で,その規準に自分を最適化するか,広島大学を去るかのどちらかだと思います。

一番まずいのは,規準に文句を言って,基準を満たそうともしないし,去ろうともしないことかな。と私は思うタイプです。

さしあたりは,ここでご飯を食べさせてもらっている道を選んでいる以上,前者でいくしかないですねー。。やるしかないなー。もっとポジティブに考えていますよ,もちろん,広島大学の構成員としてしっかりと貢献していきたいと思っております。引き続きよろしくお願い申し上げます。


みなさまに,感謝申し上げます。

良いお年をお迎えくださいませ。

2019年5月4日土曜日

UDブラウザ〜 コンテンツ制作 研修会

第6回視覚障害教育ICT活用研修会・第11回発達障害教育ICT活用研修会 開催!

A workshop was held to utilize ICT in visual impairment education and developmental disability education.
  • 日時:2019年5月4日(土)10:00-16:00
  • 会場:広島市総合福祉センター ボランティア研修室(ビッグフロント6階)
UDブラウザで利用できるコンテンツを制作できるようになることを目指して,研修会を開催しました。東京,岐阜,岡山,島根,福岡から8名の先生方,愛知,広島から4名の学生のみなさんが参加してくれました。講師は,三上信雄先生(福井県立盲学校教諭)でした。
三上先生は,ご自身で「私は全く専門ではないです。」とおっしゃっておられました。でも,今や,UDBのコンテンツ制作では日本の中でトップランナーです。そんな経歴の先生にお越しいただいてお話いただくと,きっと,初心者の先生方がUDBコンテンツ制作を始める上での難しさを考慮いただきながら,分かりやすくご説明いただけるかなと考えたことと,日々の授業や学校の中で,UDBをどのように活用していくのか,実際的にお話いただけると,受講した先生方が学校へ持ち帰った際に,無理なく導入していただけるかなと考えたためです。今回,三上先生は,それらの考えをはるかに超えた,素晴らしい講義をしてくださいました。感謝申し上げます。

会場は,ビックフロントの5階・6階にある,広島市総合福祉センターでした。ここは,広島駅直結なので,とても便利な会場です。

福井県立盲学校の三上信雄教諭です。連休中,講師をお引き受けくださりありがとうございます! 充実した資料と,しかけ,分かりやすいトークでとても,効果的な研修ができました。

参加者のみなさんは,パソコンとiDevices(UDB入り)をご持参いただきました。

UDBのファイル構成

UDBのファイル構成は,PDF,HTML,JSONです。PDFは固定レイアウトモード,HTMLはリフローモード,JSONは環境設定ファイルです。

PDFを作ろう

PDFデータは,ワープロソフトを使って,元のデータを作ります。この際,図や写真なども入れていただいて構いません。

Macの場合

Macの場合は,ワープロソフトからPDF作成をします。例えば,MS-Wordの場合は,保存する際にファイル形式でPDFを選択したり,印刷で出力先を「PDFとして保存」を選択します。

Windowsの場合

ワープロソフトで制作したのち,docx形式(MS-Word形式)で保存します。そのファイルを,iPad等のPagesで開き,「書き出し」->「PDF」で書き出します。Windowsで作成したPDFはそのままだと,UDBで表示した際,範囲選択がうまくできないので,それを回避する方法として,今回はこの方法をとりました。もちろん他にもやり方はあります。

HTMLファイルを作ろう



docx(MS-word形式)をUDBに送る方法と,PDFをUDBに送る方法がありますが,今回は,PDFを送る方法を使いました。基本的な流れは,
  1. PDFをUDBに送る
  2. UDBから書き出す
  3. 書き出されたHTMLファイルをパソコンに送る
  4. パソコンで編集する
  5. 編集したファイルをUDBに戻して,保存する
です。

画像や動画をHTMLで表示する



画像や,動画をHTMLに挿入しました。iPadなどで撮影した画像は問題なく表示されましたが,Windowsで作成した画像は,表示されないものもありました。一度,iDevicesへエクスポート(書き出し)して,iDevicesから再び送り返して,今回は問題を回避しました。また,フォルダごとzip圧縮するのではなく,pdf,html,jpg,movなどのファイルを選択して,zip圧縮する方法の方が安定して表示されていたように思います。

その他のメモ


UDB内でコンテンツをカテゴライズする方法,試験モードについて練習しました。試験モードでは,リフローモードで読み上げてしまうというバグを確認しましたが,これについては,
  1. ボリュームを下げる,ミュートを入れる
  2. アクセスガイド起動時に,ボリュームボタンの機能を切る
  3. 試験モードを開始する
ことで回避しました。連休明けに三上先生から状況報告していただくことにしていますが,ある機能がうまくいかなくても,他の機能を工夫することで回避できるということをみんなで検討して確認することができ,ICTを使いこなしていく上で大切な考え方を共有できました。

会場から,「盲導犬」を「もうどういぬ」と読み上げる,といった指摘があり,上記のようなタグをHTMLに埋め込むことで,リフローモードではうまく読み上げることを共有しました。
広大から参加した学生さんが,画像を表示されないという課題を解決していただいている様子。試行錯誤して,原因を見極め,潰していく,これらのことを現職の先生方といっしょに考えられたことはとても大きな収穫です。
三上先生の最後のスライド,生徒向け配布物をUDB化,先生方とUDB教材を共有,常に生徒First,UDBコンテンツを普及させる上で大切な視点だなと思いました。そしてそれを実践してきた三上先生がおっしゃるのだから,説得力があります。
最後に,記念写真! えー,4,5名帰ってしまった後に,「あ!」と気づいてパシャり! うー,またやってしまったー!
連休中にも関わらず,ホテル高額な時期,参加いただいたみなさん,大変お疲れ様でした。でも,そうやって少しでもいい教育実践をしたい! という思い出,行動される先生方と過ごした時間はとても,清々しく,明日からの視覚障害教育,発達障害教育の光を感じることができました。そして,三上先生,準備から講師までありがとうございました!





プレイベント

  • 日時:2019年5月3日(金)14:00-16:00
  • 会場:広島市総合福祉センター ボランティア研修室(ビッグフロント6階)
プレイベントには,2名の学生・大学院生,3名の先生方,三上先生に参加いただきました。学生と三上先生は主に明日の打ち合わせ,先生方は,明日のための環境設定等を行いました。

2018年8月31日金曜日

視覚障害高校生のための高大連携プロジェクト

視覚障害高校生のための高大連携プロジェクト

視覚障害高校生のためのスキルアップセミナーの報告を掲載しました。





https://home.hiroshima-u.ac.jp/ujima/src/sus2018.html

2018年1月7日日曜日

アイセンター✖️デジタルインクルーシブエデュケーション

本日は,神戸アイセンター内のVision Parkで,セミナーを開催しました。
ご担当いただいた,別府さん,山田さんには感謝申し上げます。
また,お休みの初日にも関わらず,40名ほどのみなさまに,全国から駆けつけてくださり感謝申し上げます。

なお,vision parkのイベントはイベントカレンダーにて確認できます。

3時間30分があっという間の時間となりました。みなさまのご協力に感謝申し上げます。

まずは,お約束しましたとおり,ご参加くださったみなさまには,当日のスライド資料をお届けします。この資料は個人の方が個人の使用でご利用ください。他人に渡したり,コピーして配布したりはお控えください。これらのことをお守りいただけないと今後の資料提供が困難になりますので,何卒よろしくお願い申し上げます。
当日スライド資料

お話の概要

1 自己紹介,研究室の教育相談の紹介

ここでは,さんさん教室,あい塾の取り組みを中心に紹介しました。

2 用語の整理

以下言葉について整理しました。
 弱視と盲
 インクルーシブエデュケーションシステム
 合理的配慮,配慮要求,合意形成,個別の教育支援計画,支援会議

 タブレットの話をするが,パソコンの技術習得は必須であること(中学卒業までにはタッチタイプ,基本的なショートカットキーによる操作の習得など)

 結論
インクルーシブ教育,その後のインクルーシブな社会で視覚障害者が実力を発揮するために,合意形成に基づいて,最善の合理的配慮を獲得する。その中でも,デジタルテクノロジーの活用は必須です!

3 弱視について

視覚支援を,視覚補助,視覚代替,視覚化支援の3つで捉えること
 視覚補助について,発達段階別(年代別)のタブレットの導入について
氏間和仁(2017)タブレットの導入から活用へ(弱視編). 弱視教育, 55(2), 29-32.(2017(H29)/9/30)ISSN 0286-942X に掲載されている発達段階によるタブレット導入表に基づいて説明を行いました。

(a) 視知覚教育,絵・写真カードとして。
 0歳からの視知覚活用教育において,視覚的注意,リーチング,滑動性においてタブレットはライトボックスと比べて優位であることが指摘されていることから,視知覚活用教育においての導入は合理性があるのではないか。
(b) 遠くのもの,小さいもの,速いものの観察ツールとして。
 そもそも弱視児にどうして視覚補助具を使わせるのか? それは,正確で豊かな視覚表象をできるだけ早期に身につけさえることで,「見えないものまで見ることができる段階」(香川, 1999)に到達させることではないだろうか。そう考えた時,大画面で,拡大縮小が自在で,コントラストの調整が行え,動くものの速度を変えられるタブレットで見せることは合理的ではないだろうか。十分に効果的に大きく,はっきりと,ゆっくりと,示すことができるのはタブレットが都合がよく,それにより正確で豊かな視覚表象を身につけさせることで,トップダウン処理(J. L. McClelland, D. E. Rumelhart,1981)が賦活され,「見えないものまで見ることができる段階」に到達さ得ることができるのではないだろうか。
 「視覚表象形成を先行させた視覚活用教育」のさわりをお話ししました。

(c)漢字の学習ツールとして。 漢字の事典として。
 弱視者の漢字習得状況はここ20年進歩していない。圧倒的な学習機会の制限が一因と仮説している。通常,弱視者は読めない漢字があるとスルーすることが多いようだ。わからない漢字に遭遇した時に,いつもそれを調べられる状況を大人が保障することで,漢字習得に促進的な影響があるのではないだろうか。

を中心にお話をしました。

4 盲について

氏間和仁(2017)タブレットの導入から活用へ(音声ユーザー編). 弱視教育, 55(3), 26-30.(2017(H29)/12/31)ISSN 0286-942X に掲載されている発達段階によるタブレット導入表に基づいて説明を行いました。

カラーエイドや感光器が身近になると,色や明暗に盲の子供が能動的に関われることと,それよりもたらされる教育効果に期待
 音声の,国語辞典,英和辞典,和英辞典,古語辞典が,胸ポケットに入ることによる教育効果について
 スマートフォンでラジオをアプリを使いこなすことの意義について

5 まとめ

発達の初期から,
 見る喜びを感じられる環境
 見えない情報に関われる環境
 そのために,最善の方法を選択したい。

耳寄り情報
 カメラのシャッター音の問題が授業中の撮影などで話題になりますが。海外でiPadを買うとシャッター音がしないようです。ご参加いただいていたお医者さんが教えてくれました。すばらしい!


写真1 神戸アイセンターの前で一枚

写真2 今回のセミナーのポスター

写真3 お世話になった,別府さん,山田さんと記念写真,背景にiSeeのポスター

写真4 セミナーの様子 参加者全員で天井を撮影しています。

写真5 セミナー会場 クライミングの壁が写っています。

写真6 タブレット操作を前に投影しながら操作の説明をしている様子です。