2020年9月19日土曜日

リコーダー(威風堂々)


 リコーダー(威風堂々)


氏間研究室の教育相談をご利用いただいている小学生から,リコーダーの練習が進まないとの連絡を頂戴しました。

そこで,いろいろと聞いてみると,


・・・・・

僕はリピートの存在はしっていたけど、

ごちゃごちゃの中からリピートをみつけれません。

だから、楽譜を見ずにメロディーを覚えてからいつも吹いていました。

楽譜が暗号に見えて、英語より難しい。

まるで中国語のようです。

だからカタカナしかみていません。

そして、曲を覚えるのに時間がない時はカタカナをみてふきます。

だから、リピートのところが戻れないので、

きってはって読みやすい楽譜を作りました。

いい感じです。

これでやっと練習できます。

だけど、自分がなんでできないのかを気がつくのに1時間かかりました。

何回もふいてもふけない、最後はストレスで体が痒くなりました。

iPadは問題をアイデアで解決してくれるので

とても便利なアイテムです。

・・・・

上記から,以下の2点について改善しようと思いました。

1 リピートが見つけられない

2 楽譜が暗号に見える英語より難しい)


いただいた譜面は以下の通りです。



それで,

1 リピートについて

 矢印と言葉を入れて,リピートを明示する。


2 楽譜が暗号に見える

 拍を取りやすくするために,拍を○数字で明示,表の拍の,1と3は,黒く濃く書く。


音の高さはすでにカタカナで書いていたのでそれを生かすこととしました。


としました。


それで,以下の譜面に改良しました。





それらをもとに練習用動画を作りました。


ポイントは,

1 拍が視覚的にわかるようなメトロノームアプリを探す。

 今回は,Metronome M1アプリにしました。

 理由は,拍の表示が,針などの往復ではなく,カウントダウンのような帯グラフのようになっている。

 そのため,○数字で拍を書き込み,譜面との対応をとりやすい。

2 指遣いがわかるように

 指遣いをつかみやすくするために,カメラを上からと下から撮りました。

3 それらをリンク

 指遣いのメイン画像と,メトロノーム,下からの画像をワイプで入れて動画を仕上げました。



この動画で使っているリコーダーはバロック式ですが,小学校でならうようにジャーマン式の指で吹いていますので,ファのおとの音程が高い件はご容赦を。




【事後談】
ゼミ生が,階名も拍に合わせた方が良いのではないかという意見をくれ,以下のように作ってくれました。
すばらしい!


それで,意見を聞くと,やはり,繰り返しがこんがらがるということで,以下のようにしました。
こうすると,近づいて見ることで実視界が狭くなる弱視の子供にとっても楽譜を追いやすくなりますね!








2020年9月11日金曜日

視覚障害の生徒対象のオンライン指導(2016年)

現在,オンラインでの授業が注目されていますが,私たちの研究室が,初めて双方向の遠隔での学習支援を行ったのは,2016年でした。

九州と広島をオンラインで結んで,月に3,4回の学習支援を行っていました。

音声と書いている様子はFaceTimeで共有し,こちらからの課題や生徒が書いた内容は,SyncSpaceを使って確認しました。

強度の弱視の方でしたが,十分に指導ができた印象的な事例です。

私たちは,彼女とのやりとりのなかで,たくさんのこと,特に,遠隔指導でのノウハウを学びました。この様子は2017年の視覚障害リハビリテーション全国大会で発表させていただきました。関係の皆様お世話になりました。