2019年3月15日金曜日

像補正ソフト「ピタリ四角 4」

 画像補正ソフト「ピタリ四角 4」 Windows用・ダウンロード版
http://www.sourcenext.com/pt/s/1903/m_0000038317/?i=mail_m1&utm_source=sn&utm_medium=em&argument=HGtSAqRz&dmai=a5b8fa60913580
 ・ 割引提供価格 : 1,780円(標準価格 3,990円 割引率 55%)
 ・ お申込締切   : 明日3月16日(土)まで

 < どんなソフト >
 撮影した絵や書類、ホワイトボードの画像を真っ正面から撮ったように補正できるソフトの最新版。
 最新版では、円柱の画像補正や、補正後のサイズを設定できるなど、さらに便利になりました。

 < こんな時に活躍 >
  ・ スキャナに入らない大きな絵に
  ・ アルバムから剥がせない写真にも
  ・ 紙資料をスキャナ不要でデータ化したい時

 < 特長 >
  ・ 斜めの画像に加え、円柱の画像も補正できる
  ・ 充実の補正機能で画像をよりキレイにできる
  ・ カメラをスキャナ代わりに使える
  ・ パソコン3台まで使える

2019年3月12日火曜日

発達障害のある児童生徒のプログラミング教育

プログラミング教育が進む中,
氏間研究室の教育相談,さんさん教室でも積極的に実践を積み重ねています。

プログラムを用いる場合であっても,アンプラグドであっても,仮説をして,検証する,そしてそれらが子どもの発達の段階や知覚可能性にがっちしているか,ここがポイントだと思います。

まずは,アンプラグドが良いように思います。
アンプラグドで,行うと,手動ロボットを動かすときにも気を使います。つまり,コーディングしっぱなし,とりあえずコーディングしてみて,機械にためさそう! といった,おちいりがちなルーティーンを避けられやすいように思います。
「とりあえず動かしてみよう!」は,プログラミング教育の趣旨からいうと,あまり強化して欲しくない行動ですからね。

KOOV
こちらは,タブレットでプログラム(Scratch)を組みながら,ハードウェアを動かします。LEDやモーターを動かしたり,センサーの情報を処理したりします。チュートリアルが充実していて,手順書を別途作らなくても良いくらいです。


OSMO
キャラクターを画面内で動かす,コーディングをハードウェアで行うタイプです。ハードウェアの操作が画面のキャラクターの動きと対応できれば,利用可能です。



いもむし
プログラミングと結果がどちらもハードウェア。芋虫の胴体に触れるシンボルをつけると,視覚障害の子供も使えます。スタートとゴールのシートがついているので,しっかりと仮説を建てさせてから胴体を繋げさせることがポイント。



CSアンプラグドコンピューティング
現在,長崎でお勤めのOGの磯 美佳子さんが作成した,視覚障害のある子供用に作った教材。単純な格子目を手動ロボットを動かして,順次処理,繰り返し,条件分岐(正誤判断)まで対応できます。格子目はタイルで埋められるので,コースを何通りも作ることができます。指示書は,点字と墨字の両方に対応しています。

アプリ紹介


見え方紹介アプリ
https://itunes.apple.com/jp/app//id1377807353?mt=8
無料

これは,弱視の見え方を様々にシミュレーションできるアプリです。
まずは,起動して縦置きにして,画面を右か左にフリックしてみてください。
ぼやけ方が変わります。

そのほか,視野狭窄,中心暗点,羞明をシミュレーションできます。

自立活動での障害の理解の指導の際,強力なツールになると思います。


発達障害のある児童生徒の理科教育

日曜教育相談
さんさん教室では,よく,理科的な内容を取り扱います。
結果そうなるのですが,理由を考えるに,
発達障害のある子供にとって,理科は,
・手順がわかりやすい。
・方法と結果の因果関係がわかりやすい。
・視覚的に確認しやすい(記録もしやすい)。
などなどあるのかなと想像しています。
もちろん,全ての内容がそうとは言えない部分がありますが,しかし,工夫次第で,手順化,見える化は,できるものもあります。

これらは,基本的に,見えやすくすることなので,弱視教育にも活かせます!


天気を予想しよう!
下の写真は,雲の動きをビデオのタイムラプスで撮影している様子です。遅い雲の動きも,タイムラプスで撮影すると,動きがよくわかるようになります。カメラの露出を調整することで,コントラストの高い動画を撮影することができます。




重さの違い!
重さの違いを調べる実験「ごま塩を上手に作り方法を考えよう」白と黒にすることでみやすくなります。重さは,算数科でも他の量と測定の内容とは少し取り扱いが難しいとされます。それは,重さは見ることが難しいからです。ごま塩を作ることで,見た目同じような粒粒でも,重さが違うことに気がつくことができます。そうした経験を考察することで,「じゃー,ゴマと塩が偏らないようにするにはどうしようか?」といった問題にも解決策を考えられるようになります。



台風の誕生!
背景を黒くして,ペットボトルの中に渦巻きを作り,スローで撮影します。渦巻きがとてもよく見えます。ライトの当て方で渦巻きの映り方が全く違うので,そこが指導者の腕の見せ所の一つです。



光の進み方!
カメラの露出を調整することで,光束がとてもはっきり,くっきりと見えやすくなります。また,レンズを動かした時の光束の変化を動画で残しておくと,後からの振り返りのときに理解を促すことができます。



水に溶けやすい条件をさぐろう!
水に多くの食塩を溶かすにはどうしたら良いか? 温度や水の量などを操作してその条件を探ります。iPadに繋がる顕微鏡で試験管の中の様子を観察したり,iPadで撮影して比較したりします。奥には理科実験道具用のPECSが見えますね。実験用具を要求する際に用います。「試験官が必要だ!」と思ったら,臆せず要求できます。



月の満ち欠けにせまろう!
太陽に見立てた電灯と月に見立てた球。球を動かしながら,子供はそれに合わせて,回転椅子を回しながら,iPadで動画撮影します。その際,AE/AFロックにしておくと陰影を安定して撮影して見やすくなります。



てこで釣り合いをとろう!
フロー,電子手順書,PECSで主体的に実験を進め,結果にたどり着くことができます。体験しながら,要所要所で画像に残しておくことで,後から振り返って,文字でまとめるのも,やりやすくなるようです。




2019年3月1日金曜日

研修:タブレット型PCを活用した療育・訓練等に関する研修

3月1日(金)
10時から広島中央特別支援学校の高等部卒業証書授与式に出席したのち,
13時からは,広島市療育センター(光町)にて,広島市広島市こども未来局こども・家庭支援課主催の
「タブレット型PCを活用した療育・訓練等に関する研修」へ出かけました。今回は,2名の学生さんがお手伝いくださり,とても助かりました。
今年で4年目になるこの研修会,私にとって,療育機関のみなさまとの接続の大切な場となっております。
療育施設から13名
教育関係から20名の参加をいただきました。
金曜日の午後に,4時間の研修ですから,時間の都合をつけるのが大変だったと思います。ご参加ありがとうございました。
次年度からは,さらに広がりがあるとのお話を担当の方から伺いました! もちろん,お話があれば,積極的に貢献いたしますよ!!

以下,
研修の様子と,本日のスライド2選です。
写真1 氏間が,機器の設定をしているところ。

写真2 支援と合理的配慮を段階的に示した図の前で話す氏間

写真3 会場全体を後ろから撮影した写真
 
写真4 スライド
デジタル機器の長所として
効率性,集積生,代替性 それらで利用できるアプリを示している。
さらにタブレッットの特徴として
可搬性,把持性,即時性,安定性,安全性
 
 写真5 スライド
じゃ,合理的配慮で,タブレット,使わせてください!
担当者:時期尚早です。
私の意見:観念の障壁(根拠を示してください。いつから?)
担当者:前例がありません。
私の意見:慣行の障壁(タブレットは登場して10年も経ってません。前例ではなく,子供を見て!)
担当者:他の子供も使いたがります。
私の意見:観念の障壁(道徳をきちんと実施してください。使う必要がないのです。)
担当者:進学の時困ります。
私の意見:観念の障壁(センター試験でもタブレット出題されてます)
担当者:我が校では,タブレットの持ち込みを認めていません。
私の意見:制度の障壁(そんな差別的な制度は変えてください。)
担当者:特別扱いはいたしません。
私の意見:慣行の障壁(合理的配慮は,人権行使の手段です。)
担当者:タブレットは本校にありません。
私の意見:事物の障壁(文具ですから,本人に用意してもらいましょう)