さんさん教室では,よく,理科的な内容を取り扱います。
結果そうなるのですが,理由を考えるに,
発達障害のある子供にとって,理科は,
・手順がわかりやすい。
・方法と結果の因果関係がわかりやすい。
・視覚的に確認しやすい(記録もしやすい)。
などなどあるのかなと想像しています。
もちろん,全ての内容がそうとは言えない部分がありますが,しかし,工夫次第で,手順化,見える化は,できるものもあります。
これらは,基本的に,見えやすくすることなので,弱視教育にも活かせます!
天気を予想しよう!
下の写真は,雲の動きをビデオのタイムラプスで撮影している様子です。遅い雲の動きも,タイムラプスで撮影すると,動きがよくわかるようになります。カメラの露出を調整することで,コントラストの高い動画を撮影することができます。
重さの違い!
重さの違いを調べる実験「ごま塩を上手に作り方法を考えよう」白と黒にすることでみやすくなります。重さは,算数科でも他の量と測定の内容とは少し取り扱いが難しいとされます。それは,重さは見ることが難しいからです。ごま塩を作ることで,見た目同じような粒粒でも,重さが違うことに気がつくことができます。そうした経験を考察することで,「じゃー,ゴマと塩が偏らないようにするにはどうしようか?」といった問題にも解決策を考えられるようになります。
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台風の誕生!
背景を黒くして,ペットボトルの中に渦巻きを作り,スローで撮影します。渦巻きがとてもよく見えます。ライトの当て方で渦巻きの映り方が全く違うので,そこが指導者の腕の見せ所の一つです。
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光の進み方!
カメラの露出を調整することで,光束がとてもはっきり,くっきりと見えやすくなります。また,レンズを動かした時の光束の変化を動画で残しておくと,後からの振り返りのときに理解を促すことができます。
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水に溶けやすい条件をさぐろう!
水に多くの食塩を溶かすにはどうしたら良いか? 温度や水の量などを操作してその条件を探ります。iPadに繋がる顕微鏡で試験管の中の様子を観察したり,iPadで撮影して比較したりします。奥には理科実験道具用のPECSが見えますね。実験用具を要求する際に用います。「試験官が必要だ!」と思ったら,臆せず要求できます。
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月の満ち欠けにせまろう!
太陽に見立てた電灯と月に見立てた球。球を動かしながら,子供はそれに合わせて,回転椅子を回しながら,iPadで動画撮影します。その際,AE/AFロックにしておくと陰影を安定して撮影して見やすくなります。
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てこで釣り合いをとろう!
フロー,電子手順書,PECSで主体的に実験を進め,結果にたどり着くことができます。体験しながら,要所要所で画像に残しておくことで,後から振り返って,文字でまとめるのも,やりやすくなるようです。
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