ICTを授業に積極的に導入する人は,基本的に謙虚な人だと思います。
1 今の,授業のやり方をもっとよくしたいと,常日頃考える謙虚な人
「今のやり方で,何も問題ないですよ。」とおっしゃってICTの導入をしない教員を時々実際に見ます。今のやり方で問題がない! って言い切れるって・・・・。
「もっと,子供達の学習効果を高めた」「うちの教室にはどうも,ついてこれていない子供がいるようだ,もっとみんなが参加できる,方法はないものか?」と常に,自分のやり方に対して批判的に考えられる人は,自ずとICTが選択肢の一つに入ってくると思います。
2 操作がわからない時に,他の人に聞くことのできる,謙虚な人
「タブレット使ったけど,使い物にならなかったよ。だって,ホームボタン押したら,すぐにアプリが閉じちゃうもん,あんなのダメだよ。」というようなことに類する発言をする教員を時々,実際に見ます。あなたは,そういうときに,調べないのかな・・・・。
ICTを使いこなしている人は,「ホームボタンを押して,アプリが終わっちゃわない方法ってないものかー?」と,考え,調べます。そして,調べてもわからないときは,詳しそうな人に,尋ねます。自分の知識が最高で最善だといった考えはそこにはなく,僕の知らないことをだれか知っているはずだ! と,自分の知識や経験を最高で最善だとは捉えず,さらに上があることを意識できている人だと思います。
3 自分のICTの導入の方法が適当かどうか,他の人に評価を依頼できる,謙虚な人
「タブレット入れたら,子供達はかなり集中して,調べ学習していたよ。」という授業を拝見して,確かに調べているけど,それがただ無計画に調べさせているだけで,みため活発だけど,内面的な活発さにかける授業を,実際に見ることがあります。ただ,ICT入れて,がやがやわいわいしていれば活動的な授業っていえるのかな・・・。
ICTを効果的に使っている教員は,実績の少ないICTをより効果的に活用できるよう,様々な研修会に自腹でも出かけますし,詳しそうな人を引っ張ってきて,自分の授業を見せて,意見を求めます。そして,ICTをうまく利用できるようにICTを導入する意味を問うたり,指導計画を練ったり,ワークシートなどの他の教材を作り込んだり,ICTがうまく動かなかった時のバックアッププランを考えたりといった教材研究を同時に進めます。実績が少ないからこそ,より良い方法を考え続けられる人だと思います。
4 自分がすごいのではなく,ICTという環境がすごいと,思える謙虚な人
「いやー,僕がICTを使って,写真と動画を見せたら,クラスの全員が,よく理解できたよ。写真と動画を使うってすごいね!」という方と時々,お話しします。そんな,環境さえ整えば人は力を発揮できるのでは・・・。
ICTを効果的に使っている教員は,ICTを導入することで,子供達が活躍できる環境が整ったこと,環境が整うと人は実力を発揮できることを評価します。裏を返せば,それまでそういった子供達を,実力を発揮できない環境においていたことを反省し,さらに実力を発揮できる環境を考え,同時に,子供に個別的に検討できる人です。
5 そして,さらに適した教育環境を求めて,今の自分のやりかたに満足しない謙虚な人
そして,そういった教員は,常に自己研鑽を惜しまずに,現状に満足せず,次の一歩を出しています。
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