2020年12月18日金曜日

学習支援「球の体積」

学習支援「球の体積」



本日は,中学生の学習支援についてです。

発達障害のお子さんで,抽象概念の操作や,法則を演繹的に活用することに難しさを抱えていますが,絵に描いたり,喋った言葉を文字化して示すと,とてもよくわかってくれます。

今回は,初め少々最近の出来事をお話ししてくれまして,時間がそちらに取られてしまいましたが,でも,それも大切な時間ですね。

その後,


T なにやりたい?
C 球の体積を教えてください。
T よしわかった。・・・・。(どうしようかなー)

そこで考えたのは
・このお子さんは数式の操作だけではだめだ。
・実感を伴って理解できるようにするしかない。
・そうだ,YouTubeで球の体積の説明動画をみたことがるぞ!

と,いうことで,

https://www.youtube.com/watch?v=UUQ6uzzbX_Q&feature=share

のページを供覧しました。

こういった動画見る際の止めながら確認すること。

21秒で,止めて
T  この時って,球の半径と円柱のどこが同じかな?
T この時って,円柱の高さって,球のどこだと思う?
などの質問をして,球と円柱の関係を確認しました。

51秒で
T 水の水面の高さは,球で表すと何かな?

1分13秒で
T これを何回繰り返すと,円柱に水がちょうど満たされるかな?

といった具合です。

その後,

2分30秒で
色をホワイトボードに書き写します。

その後,下の写真のように,
式を区切って,意味を考えてもらいます。


最後に

M:mother, C: child
M この3分の2って,どうして,そうなるの?
C  だってー,
  円柱が3分の3でしょ,
  球がその体積の3分の2だったでしょ。

M そうそう,で,どうして3分の2だって思ったの?
C だって,ここの余白の水を3回注いだら,ちょうどになりました。
M そうだね,よくわかってるねー!

あとは,式を整理して,終了です。

保護者との話で。
・こんなに上手に説明できるようになっていたんですね。
・やはり実体験を伴って繰り返し考える機会を作るっことがよかったんですかね。
・とても説明が上手でしたね。
といったお話をしました。

1ヶ月前は,展開図から表面積を求めることが大変な状況でした。やはり,こつこつと,しかし確実に伝わるチャンネルを探して,伝え続けることが大切なんだなー,と,学ばせていただきました。

よい,クリスマスプレゼントをお子さんからもらった,そんなきもちです。

この方の来学は,次回は,1月,良いお年を!

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