2018年7月1日日曜日

授業:視覚障害「自立活動」指導法I 第9講・第10講

本日,5・6コマ(14:20-19:35)は,視覚障害「自立活動」指導法Iでした。
本日は,教育的な視機能評価の続きと,弱視支援について取り扱いました。
前半の部分は,日用視野を測定しました。
要因としては,白濁の有無の要因と,配色要因です。
環境設定でパフォーマンスが影響をうけますが,それが白濁下と晴眼下ではことなる,つまり交互作用について体験的に学びました。
以下,コメントシートより
「日用視野の測定をしてみて、白濁がある場合には、白背景よりも黒背景に白い文字の方が見やすいと感じた。実際に体験することで背景の配色による見え方の差が大きいことを感じることができたので、自分ははっきり見えるから大丈夫と決めつけるのではなく、児童がどう見えているのかを常に考えながら、適切な支援をしていくべきだと感じた。」
「視野の測定にiPadを用いたが、すごく便利で、やはり今の時代電子はすごいなぁと思った。また、黒地に白文字、白地に黒文字でそれぞれ視野測定をすることで、それぞれの環境、条件によるみやすさの違いを理解することができ、教育的視野を測定することの大切さを感じた。晴眼者の一般的なコントラスト感度曲線とある弱視者のコントラスト感度曲線を比べることで、コントラストとサイズの2つの支援方法があることを客観的に知ることができた。」
「白濁状態のシミュレーション眼鏡を使って白黒反転の見え方について学んだことが印象に残っています。晴眼者は、白黒反転してもあまり影響がないけれど、白濁のある人にとっては顕著に見え方に差があると実感しました。いつもスライドが白黒反転しているのも配慮のひとつだと思いました。」
「拡大センター試験・模試についてです。予備校の先生は「勉強はやれば誰でもできるようになるのだから、入学試験は世界一平等な試験だ」と言っていました。それが幻だと感じました。平等でない上に、また晴眼者との差が開くのかと遣る瀬無さを覚えました。ICTの活用が推し進められていることにも強く納得&共感します。」
「大きく・はっきり・ゆっくりというのは当たり前の文言ではありますが、それは網膜像を変化させるものであり、大きくしたから大丈夫だろうと安易に考えるのはとても危険だということを意識しておきたいと思います。」
「去年、4年生の方の研究協力として特別配慮のされているセンター試験を受けたが字は大きくなっていてもページ数が多かったりなどでやりにくかったことを覚えている。もっと良い合理的配慮が見つかることで視覚障害者も大学進学をしやすくなると思う。」
「白濁のシミュレーションをしてみて、白背景の時何も見えなかったのが、黒背景になると見えるようになり、感動しました。今まで学校でホワイトボードより黒板が用いられている大きな違いが分かっていなかったのですが、黒背景であるだけで見え方に大きく違いがあるのだと気づきました。コントラストの差は重要だと感じました。」
本日も,良い学びができました。



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