ご担当いただいた,別府さん,山田さんには感謝申し上げます。
また,お休みの初日にも関わらず,40名ほどのみなさまに,全国から駆けつけてくださり感謝申し上げます。
なお,vision parkのイベントはイベントカレンダーにて確認できます。
3時間30分があっという間の時間となりました。みなさまのご協力に感謝申し上げます。
まずは,お約束しましたとおり,ご参加くださったみなさまには,当日のスライド資料をお届けします。この資料は個人の方が個人の使用でご利用ください。他人に渡したり,コピーして配布したりはお控えください。これらのことをお守りいただけないと今後の資料提供が困難になりますので,何卒よろしくお願い申し上げます。
当日スライド資料
お話の概要
1 自己紹介,研究室の教育相談の紹介
ここでは,さんさん教室,あい塾の取り組みを中心に紹介しました。2 用語の整理
以下言葉について整理しました。弱視と盲
インクルーシブエデュケーションシステム
合理的配慮,配慮要求,合意形成,個別の教育支援計画,支援会議
タブレットの話をするが,パソコンの技術習得は必須であること(中学卒業までにはタッチタイプ,基本的なショートカットキーによる操作の習得など)
結論
インクルーシブ教育,その後のインクルーシブな社会で視覚障害者が実力を発揮するために,合意形成に基づいて,最善の合理的配慮を獲得する。その中でも,デジタルテクノロジーの活用は必須です!
3 弱視について
視覚支援を,視覚補助,視覚代替,視覚化支援の3つで捉えること視覚補助について,発達段階別(年代別)のタブレットの導入について
氏間和仁(2017)タブレットの導入から活用へ(弱視編). 弱視教育, 55(2), 29-32.(2017(H29)/9/30)ISSN 0286-942X に掲載されている発達段階によるタブレット導入表に基づいて説明を行いました。
(a) 視知覚教育,絵・写真カードとして。
0歳からの視知覚活用教育において,視覚的注意,リーチング,滑動性においてタブレットはライトボックスと比べて優位であることが指摘されていることから,視知覚活用教育においての導入は合理性があるのではないか。
(b) 遠くのもの,小さいもの,速いものの観察ツールとして。
そもそも弱視児にどうして視覚補助具を使わせるのか? それは,正確で豊かな視覚表象をできるだけ早期に身につけさえることで,「見えないものまで見ることができる段階」(香川, 1999)に到達させることではないだろうか。そう考えた時,大画面で,拡大縮小が自在で,コントラストの調整が行え,動くものの速度を変えられるタブレットで見せることは合理的ではないだろうか。十分に効果的に大きく,はっきりと,ゆっくりと,示すことができるのはタブレットが都合がよく,それにより正確で豊かな視覚表象を身につけさせることで,トップダウン処理(J. L. McClelland, D. E. Rumelhart,1981)が賦活され,「見えないものまで見ることができる段階」に到達さ得ることができるのではないだろうか。
「視覚表象形成を先行させた視覚活用教育」のさわりをお話ししました。
(c)漢字の学習ツールとして。 漢字の事典として。
弱視者の漢字習得状況はここ20年進歩していない。圧倒的な学習機会の制限が一因と仮説している。通常,弱視者は読めない漢字があるとスルーすることが多いようだ。わからない漢字に遭遇した時に,いつもそれを調べられる状況を大人が保障することで,漢字習得に促進的な影響があるのではないだろうか。
を中心にお話をしました。
4 盲について
氏間和仁(2017)タブレットの導入から活用へ(音声ユーザー編). 弱視教育, 55(3), 26-30.(2017(H29)/12/31)ISSN 0286-942X に掲載されている発達段階によるタブレット導入表に基づいて説明を行いました。音声の,国語辞典,英和辞典,和英辞典,古語辞典が,胸ポケットに入ることによる教育効果について
スマートフォンでラジオをアプリを使いこなすことの意義について
5 まとめ
発達の初期から,見る喜びを感じられる環境
見えない情報に関われる環境
そのために,最善の方法を選択したい。
耳寄り情報
カメラのシャッター音の問題が授業中の撮影などで話題になりますが。海外でiPadを買うとシャッター音がしないようです。ご参加いただいていたお医者さんが教えてくれました。すばらしい!
写真1 神戸アイセンターの前で一枚
写真3 お世話になった,別府さん,山田さんと記念写真,背景にiSeeのポスター
写真4 セミナーの様子 参加者全員で天井を撮影しています。
写真5 セミナー会場 クライミングの壁が写っています。
写真6 タブレット操作を前に投影しながら操作の説明をしている様子です。
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