2020年11月28日土曜日

広島県の小学5年生(当時)の合理的配慮への道! (今は中学生!)

令和元年度に,東広島市の小学4年生(令和元年度)が,うちのセンターを訪ねました。
読み書きが苦手ということで,学校へ行く意味を見失いかけていました。
お話をする中で,ポテンシャルとモチベーションがとても豊かであることを感じ,書く道具をICTに変えてみたらいいのではないかというお話を申し上げました。
その後の,ことを含め以下に動画をまとめました。
うちのセンター:広島大学大学院人間社会科学研究科附属特別支援教育実践センター

動画でご紹介

本人の取り扱い説明書

読み書きとICT活用の事例20200814(掲載:2020/11/29)

合理的配慮への道

合理的配慮とICT活用51「事例01 広島県小学5年生」(21m)(掲載:2020/11/29)

氏間研究室とのあゆみ2020

氏間研究室とのあゆみ2020(掲載:2020/12/01)

本人が作成したドキュメントリスト

本人が作成したレポートを掲載します。このレポートの作成に際しては,彼が独自に築いた人間関係を活かして,多くの大人がレポートの推敲などで協力しています。まさにネットを活用した,主体的対話委的で深い学びの実践だと思います。「深い学びの実践者」ですね!これは対面だけでは実現しませんでした。ICT機器とネット回線があったからこそ,全国の大人と時間と空間を超えたレポート作成ができたものと思います。このようにICTを活用することに教育の定義は再定義されます。Dr. PuenteduraのSAMR modelのRedefinition(再定義)を具現化しています。再定義の域に達すると,ブルームタキソノミー(改訂版)(anderson LW et. al.)の「創造」という認知活動レベルに達していることも注目点です。従って,「深い学び」の実践者であると申し上げました。

自分研究系

普段のノート

レポート系

これらのことを進めるにあたっては,保護者の愛情,学校や教育委員会の理解と行動,主治医や療育スタッフの視点からの情報提供や治療等,友達などなど様々な関係性があったことはもちろんです。そして,一番は,そんな関係性を活かして,さらに行動していったご本人の努力があったからこそだと思います。これからの成長が楽しいです。

併せて,私たち大人が考えていかなければならないことがあります。それは,同じ法律,同じ学習指導要領で運営されている日本全国の学校において,彼がたまたま運が良かったからだという捉えにならないことです。日本全国,どの学校でも,どの校長先生でお,どのコーディネータの先生でも,どの担任でも,彼と同じようなチャンスを一緒に考える。そうしていかなければなりません。学校や担任に当たり外れがあってはいけないのではないかと思うのです。

そして,もう一つ,彼から重要なことを学びました。それは,もし,彼の周りの大人たちが,相変わらず,書く道具として紙と鉛筆にこだわっていたらどうだったでしょうか? 彼の中に満ちているポテンシャルを,私たち大人は目にすることはできなかったのです。この時の,彼の悔しさを想像すると,胸が締め付けられる思いがします。私たち大人が道具にこだわるあまり,子供達の才能を見過ごしているとしたら,これは社会の大きな損失ですし,子供達の夢を潰していることに他ならないと感じるのは,私だけでしょうか。
(関連投稿スキルバリアについて

以下,参考動画です。

上記のことにご関心をお持ちになられましたら,一度以下の動画もご覧くださいませ。

ぱんだ塾

特別支援教育とICT活用に関するオンライン研修会を月に2回実施しています。当日ライブ参加が難しい場合は,1週間おビデオ視聴での参加も可能です!
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スペシャルサプライズ動画!

スペシャル動画
かれが,突然この動画を送ってくれました。これは,涙がちょちょぎでました!

私たち大人は,彼のレポートからその本質をつぶさに学び,「これからの教育」について考えていきたいですね!
学習指導要領では,先の意通せない社会の中で生きるための,問題発見・課題解決能力の育成を学校に求めています。であるなら,私たち大人が,その範を示すべきかもしれません。つまり,私たち大人は,「前例」ばかりにとらわれるのではなく,目の前の子供達を直視し,その問題に気づき,自らがその課題解決に向かって行動する。その姿を子供達に見せたいですね!
そうなのでs,私たち大人が見つめるべきその対象は,前例ではなく,目の前の子供達なのです! と,私は思います。

さ,立ち上がるのは,「いまでしょ!」(笑)


啓発資料等

啓発を目的とした資料を作成しています。ご自由にご利用くださいませ。

上記,チラシのPDFデータ


上記,チラシのPDFデータ


重要:引用について

本ページの引用の方法をご案内します。本ページの掲載物,リンク先のファイルおよび動画は,修正を加えないことと,引用を明記することを条件に引用を許可致しております。

引用の際の書き方は以下の通りです。

(例)
基本形式は,出口優人 (掲載年) 各コンテンツのタイトル. うじらぼブログ, https://uji-lab.blogspot.com/2020/11/blog-post.html, 掲載年月日.

以下に例示します。
出口優人 (2020) 自分研究. うじらぼブログ, https://uji-lab.blogspot.com/2020/11/blog-post.html, (2020/11/29).
出口優人, 自分研究, うじらぼブログ: https://uji-lab.blogspot.com/2020/11/blog-post.html, (2020/11/29)
各学会等で引用書式が決まっている場合は,上記を参考に情報を適宜掲載してください。

もし,余裕があったら,こんなことに使ったよ! と,教えてください。勇気が出ます。uji-office@hiroshima-u.ac.jp

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