オンラインさんさん教室の記録
Online classroom records
Chemical experiment with vinegar
The English text is written below.
学部4年 臼田 真優
オンラインさんさん教室の目的は以下の通りです。この教育相談の狙いは,小学高学年から中学1年程度の内容を題材にして、オンラインでタブレットを用いた学習をする機会を定期的に持つことで、タブレットを用いた学習スキルの維持向上と、できれば学習への成功体験を積む中経験を通して、休校措置後の学校再開への自信を醸成することです。
そのために考えていること。
・活動中に、タブレットを活用した学習スキルの獲得、定着を促す場面を設ける。
(漢字の読み仮名を振る場面、書きやすいサイズに拡大して書く場面、記録を残す場面等)
・家庭で揃えることができる道具を使った活動、短時間で授業者が準備できる内容にする。
・タブレットの操作については、事前学習ビデオなどで練習できる機会を設ける。
(GoodNotesの操作練習等)
・事前に準備について告知することで、学習するために主体的に準備することの大切さを学ぶ機会を作る。
・見通しを持って主体的に活動できるようにワークブックを作成する。
・ワークブックの章立ては一貫した体裁となり、安心して取り組めるようにする。
・ワークブックは文字の説明と併せて写真等の画像を用い視覚化教材を用いる。
・教室の最後は、振り返りの場面を作り、学びを共有し、促進する。
・教室の後に、学びが次に繋がるように発展的な内容を織り込む。
5回目(5月15日実施)の様子を紹介します。
1 事前:参加のための準備をしてもらいます。
事前に、以下のファイルをML経由で送って、準備してもらいます。
前回の学習を活かし、
・メールを受信する。
・メール添付のPDFをGoodNotes5に入れる。
を事前に各自で行えました。
2 オンライン学習支援(当日)
当日ターゲットとした合理的配慮としてのICTのスキル内容は、
・漢字の読み方を調べて、読み仮名を書く。
・動画を撮影して適切な場面を切り取る。
・スクリーンショットを撮って記録する。
・GoodNotesに写真を貼り付ける。
・応用問題を解いて,メール添付で送り返す。
です。
第1回と同様に、Zoomを使用し、利用者には作業用iPadとZoom中継用のデバイスを準備して参加してもらいました。
授業者は、パソコンの拡張デスクトップをZoomで画面共有しました。
そこに、iPadの画面(Reflectorで中継)や、書画カメラなどを写しました。
今回の授業から、発言をしたい時には参加者が「(名前)です。」と言って、授業者が呼ぶと発言してもらうこととしました。
本日の学習内容は、「お酢を使って実験をしてみる」という課題です。今回の学習は様々な粉末を混ぜる実験をしますので、物によっては危険なものもあることを伝え、家庭で混ぜてみたいと思った時には保護者の方と一緒にすることを確認しました。
最初に、右のプリントを見ながら準備物を確認しました。
今回の準備物は少し多く、計量もあるので、準備したら◯を書き込めるようにプリントを工夫しています。◯は、GoodNotesの図形ツールを利用すると綺麗に描けることも紹介しました。
計量する際には、目線を合わせて平らなところで測ることも確認しました。
準備物を用意していき、できた人からZoomのグッドボタンで教えてもらいました。「ちょっと待ってください」と言える参加者もおり、素晴らしかったと思います。
次に、風船の中に重曹を入れ、ボトルの口に風船をつける作業をしました。授業者は書画カメラで写し、手続きがわかるようにしました。
実験を行う前に、記録方法について考えました。記録を撮る際は動画が良いのですが、動画を撮る際にiPadの画面を縦にするか横にするかを尋ねると、「縦!」という参加者がいました。「全体がうつるから」と、理由も明確にいうことができました。
実験をすると、「おぉー」と変化に興味を持っている様子でした。
次に、下のプリントを見て、
・ペットボトルに冷水を入れる。
・風船の口にストローを挿して、ストローの反対側を冷水のボトルに挿す。
・風船の口を徐々に緩めて、風船の中の気体をボトルに入れる。
・冷水のボトルの蓋を閉める。
・ボトルを振ってみる。
をしました。
操作を一人ですることが難しい参加者は、保護者の方と一緒にしてもらいました。
ここで、食用の重曹を使っていた参加者にはできた液体を飲んでみるように促しました。
参加者は、「炭酸水みたいな…。でも甘くない。」と言っていました。
ここで、記録にとっていた動画をつかって記録を整理しました。しかしGoodNotesには動画を貼り付ける機能はないので、授業者がどうしたら良いか問うと、「スクリーンショット」という参加者がいました。動画をゆっくり動かして適切な瞬間を切り抜く作業を、まずは授業者がやってみせました。やって見せる際にも、参加者にどのように操作すればよかったか問いかけながら行いました。参加者の中で作業のスピードに差が出てきましたので、記録の整理ができた人から"ペットボトルはどうなりましたか"、"何の味でしょう"という問い解答を書き込んでもらいました。
最後に、考察をしました。どうしてボトルがへこんだのかを考えました。
参加者からは、「炭酸」などの単語が出てきましたので、授業者が「へこんだってことは何かが減ったってことだよね。」「どこへ行ったのかな?」などと問いかけ、参加者の気づきや考えを文にしていきました。
全員で少し確認した後、参加者には各自でプリントに自分の言葉でまとめてもらいました。
全員が考えている時間は、Zoomで参加者全員をミュートに設定し、しっかり考える時間を確保しました。
各自で考えたあとに、全員で共有しました。
発表できる人は、Zoomの「手をあげる」機能を使って表明してもらいました。声で伝えることに抵抗感がある参加者には、書いたものを画面にうつしても良いこととしました。
参加者の一人は、考えたことを書き込んだiPadの画面を見せてくれました。文章で書いてありましたので、授業者がそれを読み上げて共有しました。さらに、同じ考えをしていた参加者にはZoomのグッドボタンを押してもらいました。
その後、本日の授業の応用として、動画を見せました。動画は、瓶の中に溜まった二酸化炭素の影響で、瓶の中に入ったシャボン玉が落ちていかないことが確認できる映像です。動画は以下のURLから見れます。このURLはプリントにも書いてあるので、参加者は授業後に再度見ることもできます。
https://youtu.be/9yiW-ts_dkQ
今回の授業で用いた液体の処理方法について伝えて確認しました。また、さらに美味しい炭酸水を使りたい場合は、クエン酸を入れると良いことも紹介しました。最後に、混ぜる際には大人と一緒にやってみるということを再度確認して終了しました。
3 事後:以下のプリントに考察と応用を書き加えて、作成したファイルをメールで送ってもらいます。
今回の応用問題として、動画で見たシャボン玉が沈まなかったのはどうしてか、理由を考えてみることを提示しています。
リアクションペーパーより
The purpose of the online classroom is to:
The aim of this class is to foster children's self-confidence through maintaining and improving their learning skills using tablets and experiencing successful experiences. To achieve this, we regularly have the opportunity to study online using tablets. ..
I will introduce the state of the 5th time (May 15th).
1 Preparation: Have participants prepare for participation.
In advance, send the file to be used in the class via ML. Students should read and prepare the materials.
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