2018年2月10日土曜日

卒論審査会・謝恩会

本日は,卒業論文審査会でした。

氏間研究室からは,以下の4本の卒業論文を発表しました。みなさんすばらしかったです。

調査系
小学校における弱視児の困難解決過程関す研究 林崎恵
通常の学校に通った弱視の方が小学校の間に保護者と担任との間で取り交わした連絡帳をテキスト化し,GTAで分析した研究です。かなり面白い研究となっています。これまでは質問紙や反構造化面接法での調査が多かったですが,連絡帳をベースにしていますので,当時の化石を発掘しているようなものなので,データの信頼性がとても高いです。この中で,漢字の課題は小学校6年間を通じて出てくる課題だけれど,解決されない課題であることも明らかになりました。
実践系
通常学校で学ぶ弱視者の理科の教科指導におけるタブレット端末活用の可能性 栃木隆宏
小学校地学の授業の中で,実際に担当の先生が弱視の児童に教える際に困難であると感じた項目について,多くの学校に導入されているタブレットを用いてどこまで解決できるか,UD指導法を開発して,実践を重ねる中で,UD指導法をアップデートする研究。これはかなり面白いです。どの小学校ででも取り入れられる「月」「天気」「日向と日陰」のUD指導法を提案しています!
実験系
視覚障害者(弱視者)に対する試験問題提示方法の検討 大宅健太郎
弱視者のテストアコモデーションの話です。標準,レイアウト拡大,単純拡大,タブレットでの拡大で解答時間,解答率,得点効率の点で比較検討しています。これはかなり面白いです。やはり弱視者はタブレットで解答するのが効率的になりそう! そのためには,しっかりと使い込んでおくことが大切!
実践系
視覚障害児童生徒を対象とした プログラミング教育の研究 ー授業実践を通じた教材・指導法の検討ー 磯 美佳子
次期学習指導要領で導入されるプログラミング教育について,盲や弱視の子供が利用できる教材と指導法を開発しました。これはかなり面白いです。現在,全国の多くの実践は,オンスクリーンのプログラミング教育。でも,これって,一歩間違えると,コーディングの学習やプログラムの学習になりがち! また,視覚障害の子供の場合,画面の向こうでレスポンスがあっても,つかえないー! そこで,CSアンプラグド教育法を用いた,半具体物を用いた直接操作に基づいたプログラミング教育により,盲や弱視の子供が参加できる教材と教育プログラムを開発し,3回の授業実践を重ねてアップデートしました。新学習指導要領施行に間に合いました! ぜひご参考になさってください!
皆さんよく頑張りました!



そして,その後は,後輩たちが主催しての謝恩会。



そして,2次会,,,3次会,, しばしのお愉しみタイムでした。飲みながら語るのもまた,楽しからずや。



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